「子守」「屋敷娘」や「雨の五郎」など12演目
子供たちが日本舞踊の世界に親しんでもらいたいと、「藤娘」や「雨の五郎」などの演目をぬり絵にして作っている人がいらっしゃいます。
このプロジェクトを企画したのは、梅澤暁さんという男性です。会社員をしながら趣味で日本舞踊を習っている30代の方で、仕事で得たITの知識をもとに『俺の日本舞踊』というサイトを運営、さまざまな実験的試みをされています。日本舞踊の良さを多くの人々に知ってもらいたいと、アイデアあふれる企画を次々に立ち上げているのです。
今回のぬり絵もその一環です。日本舞踊に詳しいイラストレーターさんと、様々な流派のお師匠さんたちの協力を得て作成したそうです。
ぬり絵の演目は次のとおりです。
祇園小唄、手習い子、藤娘、連獅子、屋敷娘、子守、雨の五郎、神田祭、玉兎、玉屋、関の小万、さくらさくら
このぬり絵の完成までにかかった費用は、ネットによるクラウドファンディングで広く出資をつのっています。趣旨に賛同した人は1000円から出資でき、それぞれの出資額に応じて、完成後のプレゼントがあります。(出資は12月15日まで)
登場人物のセリフ、解説、英訳も
昔ほど、踊りの会が行われなくなり、子供が習い事としての日本舞踊を見たり接したりする機会が減っている今日、子供たちに日本舞踊のことを知ってもらうのに、素晴らしいツールができたのではないでしょうか。
梅澤さんは次のように言っています。
「日本舞踊の塗り絵」は、塗り絵として楽しいのはもちろん、これをきっかけに先生がいろんなことを教えてあげられるようにという想いも込められています。
全イラストに、絵本風の登場人物のセリフと、かんたんな解説を添えています。ですので、はじめてみる人にも、作品のイメージが伝わります。
セリフには英訳もついているので、お子様が英語に触れる機会にしていただいたり、海外へのお土産にも最適です。
12月19~21日には東京で、完成を記念して、絵画展も開かれるそうです。
梅澤さん自身は松本流のお師匠さんについてらっしゃいますが、こうした活動で流派を超えたネットワークを作られていること、日本舞踊をまったく知らない人にその魅力を伝えようと尽力されていること、伝統文化を、最新のITツールを使って広めようとしていることに、敬意をもって見守っています。同じ志をもつ人間として、応援したい思いです。
最後までお読みいただきありがとうございます。
日本舞踊やってみたい!と思われた方は、ぜひ無料体験レッスンにお越しください。