こんにちは。日本舞踊教室を開いている坂東三乃智です。
コロナ禍でもありますし、知らない人の家を訪ねるのは抵抗があるもの。
そこで、今回は、写真を使ってお稽古場紹介の記事を作ってみました。
日本画やメダカ、野の花、山登りで見つけた手ぬぐいなどなど、恥ずかしながら私の個人的趣味ではありますが、皆さんにホッとしていただけるよう工夫させていただきました。
上村松園の絵が好きで
玄関に入ると、こんな絵が飾ってあります。美人画の第一人者、上村松園(1875~1949)の「待月」です。ある夏の夜、一人の女性が月が出るのを待っている。夏のきものから透けて見える襦袢の赤い模様、肘をついてを見上げる女性の表情に、つい感情移入して見入ってしまいそうな…私の大好きな絵の一つです。
ちなみに右下に飾ってあるのは、ちょっと見にくいですが、片岡球子(1905~2008)の「富士に献花」です。片岡球子の力強い山の絵も好きです。
リビングにはメダカもいます
お客様を接待するリビングは、畳カーペットと座卓で、冬はコタツになります。
リビングにある和箪笥。ネットの古道具屋さんで買ったもの。
リビングには水槽があって、メダカが20匹ほどおります。上に下に泳ぎ回るのを見ていて飽きないし、癒やされますね。6月から夏にかけては産卵期でお腹がすくらしく、餌をあげると、写真のようにものすごい勢いで食べにきます。
2階のお稽古場に上る階段にクラゲの暖簾(のれん)
2階のお稽古場に上る階段には、クラゲの暖簾を垂らしました。
階段の壁には、深海のクラゲの写真も飾っていますので、ちょっとの間、水中散歩をお楽しみください。
本格的で所作台なので踊りやすいですよ!
お稽古場は、フローリングでも畳でもなく、本格的な所作台をおいています。
写真のお人形さんの足下の床は、高さ12センチの台になっています。これを所作台といって、能、歌舞伎、日本舞踊の舞台で使われているものなのです。
足で拍子(ステップ)を踏むと、わざと大きな音が出るように作られていて、「すり足」や「おすべり」といった伝統芸能に独特の足の動作がやりやすく、とても踊りやすいですよ!
国立劇場にも納入している専門業者の方に作っていただきました。自慢の所作台ですので、ぜひご体感いただきたいです!
お稽古場の日本画
もともと洋室だったお稽古場は、和室のしつらえではありません。そこで、和の雰囲気を味わってもらえるよう、日本画を飾っています。
上村松園の代表作「序の舞」(ただし展示は1月のみ。他の月は別の美人画を飾っています)
横山大観の「群青富士」。
江戸琳派・鈴木其一の「藤花図」(ポスター)、その下には和歌山県の道成寺で買った絵馬を留めてみました。
音源は…カセットテープレコーダー! ?
お稽古の音源が、カセットテープというと、皆さん驚かれると思います。このデジタル時代にアナログ音源なのです。
振り付けを覚えるために、同じ曲の同じ場所を何度も何度も繰り返し聞きながら稽古をするので、早送り・巻き戻しが簡単なカセットテープが一番使い勝手がよいのですね。
ただ、最近は持っていない人が多いと思いますので、MP3のデータにもしてお渡しできます。
山小屋で買った手ぬぐいでタペストリー
元祖“山ガール”です!山登り歴は日舞と同じ30年。山小屋に泊まると、手ぬぐいや山のバッチをつい買っちゃうんですよ~。
写真は、剱岳(つるぎだけ)への途中の小屋で買った手ぬぐいをタペストリーにしたもの。登頂するとその山にしか売っていないバッチを買うので、そのバッチをタペストリーにペタペタと張りつけてあります。山がお好きな人は、ぜひ。
庭にある野の花と藤棚
自動車1台分くらいの小さな庭ではありますが、すべて日本の野の花を植えています。冬が終わると、早春に水仙、沈丁花から始まって、シャガ、シラン、スズラン…と次々に咲いていきます(写真はタツナミソウ)。
そして、4月下旬には藤の花が咲きます。きれいな花を咲かせるために、毎年、夫と一緒に剪定するのは苦労しています。
藤の花は、舞踊「藤娘」のおかげで、日本舞踊をしていると特別な思いを持つお花です。
最後までお読みいただきありがとうございます。
日本舞踊やってみたい!と思われた方は、ぜひ無料体験レッスンにお越しください。